山崎ハコ・ディスコグラフィー |
<< 最終更新日 2020/1/20 >> |
|
山崎ハコのアルバム(レコード・CD)一覧。 ※ アルバム情報について、ここでも得能氏のサイト
(山崎ハコに関する膨大で詳細なデータベース)を参考にした。 <<楽器略号>> AG:Acoustic Guitar / EG:Electric Guitar / Kb:Keyboard / Ds:Drums |
|
飛・び・ま・す | 綱 渡 り | 藍色の詩 | ファーストライブ | 流れ酔い唄 | 人間まがい | |||
ライブII 歌在りて | 軌 跡 | 歩いて | 茜 | 幻想旅行 | 幻想旅行 II | |||
硝子の景色 | 風の色 | ダージリン | てっせんの花 | 光る夢 | 時は流れて | |||
なわとび | 私の幸せ | SA・SU・GA | 日本詩集 | 流行歌が聞こえる | ||||
メンフィスまで | 十八番 | 私が生まれた日 | ハコのお箱 | 唯 心 | その他 | |||
飛・び・ま・す (LP/CD) |
1975/10 (エレック) 1976/10 (キャニオン) その後CD発売 |
デビュー・アルバム。 CDで入手可能。 同年のヒット曲 「なごり雪」(いるか)/「どうぞこのまま」(丸山圭子)/「想い出まくら」(小坂恭子)。 ◆収録曲◆ 望郷/さすらい/かざぐるま/橋向こうの家/サヨナラの鐘/竹とんぼ/影が見えない/気分を変えて/飛びます/子守唄 ◆演奏陣◆ 吉川忠英(AG)・安田裕美(AG)・竹中尚人(EG)・村上秀一(Ds)他 ◆注目曲◆ 「望郷」「気分を変えて」は、ライブで必ずといっていいほど歌われる。 「気分を変えて」は香坂みゆきによってカバーされている。 ◆推薦曲◆ 「サヨナラの鐘」 ♪グッバイ あなた 私 先をこされたわ♪ と、チャペルで結婚式を挙げる恋人に向かってせつなく歌う。 ♪ちいさな雨がふっている♪ イントロに続く曲の出だしから泣かせる。 竹中尚人(たけなか・ひさと/Char)のエレキ・ギター・ソロが際立つ。 → CHAR NET http://www.char-net.com/ |
綱渡り (LP/CD) |
1976/5 (エレック) 1976/10 (キャニオン) その後CD発売 |
セカンド・アルバム。 CDで入手可能。 前作とこの作品、エレック盤は現在のキャニオン盤とジャケットが違う。 ◆収録曲◆ 向かい風/白い花/ひまわり/天井/ヘルプミー/ ひとり唄/ハーモニカ吹きの男/綱渡り/歌いたいの/誕生祝い ◆演奏陣◆ 吉川忠英(AG)・笛吹利明(AG)・松原正樹(EG) 他 ◆注目曲◆ 「ひとり唄」は、郷里の九州のことばで歌われる。 「白い花」は研ナオコによってカバーされている。 ◆推薦曲◆ 「ヘルプミー」 心の中で自分に向かって ♪ヘルプミー♪ と静かに叫ぶ。 内向的だが強さを感じさせる、ハコの歌の真骨頂。 |
藍色の詩 (LP/CD) |
1977/3 (キャニオン) その後CD発売 |
サード・アルバム。 PONY CANYON の廉価盤「CD選書」で入手可能。 ◆収録曲◆ あの海に/にぎりこぶし/幻列車/持って行きます/桜の日/藍色の詩(うた)/二つに一つ/花枕/ジプシーローズ/水割り ◆演奏陣◆ 笛吹利明(AG)・吉川忠英(AG)・松原正樹(EG) 他 ◆注目曲◆ 「ジプシーローズ」は異国的な曲調の名曲。 ライブでもよく歌う。 ◆推薦曲◆ 「桜の日」 無伴奏で歌い出す ♪晴れた日の午後に 桜舞い散り 一人 少女が歩き出す♪ ハイティーン(ハコはまだ10代だったはず)が作った歌とはとても思えない完成度。 |
ファーストライブ (LP) |
1977/11 (キャニオン) |
'77/9/13、大阪サンケイ・ホールでのライブ録音。この時期、全国ライブ・ツアー。 ◆収録曲◆ ハーモニカ吹きの男/ききょうの花/クレイジーラブ/水割り/二日酔/ひとり唄/気分を変えて/サヨナラの鐘/帰ってこい/向かい風 ◆演奏陣◆ 笛吹利明(AG)・入江寛(EG)・山田秀俊(Kb) ◆注目曲◆ ライブ録音なので通して聴きたい。 力強い歌声とうらはらに、ハコの話し声は消え入るようにか細く、思わず「頑張れよ!」と言いたくなってしまう。 「気分を変えて」では、会場の手拍子と熱気が凄い。 ◆推薦曲◆ 「気分を変えて」 ライブの定番曲。 会場から自然に手拍子が沸くのは今も変わらない。 |
流れ酔い唄 (LP) |
1978/6 (キャニオン) |
21歳になって成熟度を増した時期の作品。 ◆収録曲◆ 流れ酔い唄/罪/青信号/うちと一緒に/ヨコハマ/さいなら/今日からは/きまぐれ/夜明け前 ◆演奏陣◆ つのだひろ(Ds)・後藤次利(B)・小倉秀一(WB)・松原正樹(EG) 他 ◆注目曲◆ 「流れ酔い歌」 シングル盤('78/5)だったと思うが、伴奏者(Ds)の つのだひろ が涙を流しながら演奏したという伝説がある。 ◆推薦曲◆ 「ヨコハマ」 この歌もライブの定番。 ♪雨ふれ 雨ふれ 雨ふれ ウー 私のヨコハマ♪ というリフレインがいい。 永遠の名曲。 |
人間まがい (LP) |
1979/5 (キャニオン) |
映画『地獄』('79/神代辰巳監督/東映)の挿入歌を収録。 ジャズ系のアーティストがバックを勤め、アレンジの良い曲が多い。 ◆収録曲◆ 誰が呼ぶ/きょうだい心中/ムラサキの花/からす/呪い/人間まがい/暗闇/三つの花/心だけ愛して ◆演奏陣◆ 石川鷹彦(AG)・鈴木宏昌(Kb)・稲葉国光(WB)・島村英二(Ds) 他 ◆注目曲◆ 「呪い」 ファンの間では賛否両論の問題作。 題名こそショッキング だが・・・。 2002/7月、フジテレビ「27時間テレビ」放映のアニメ『ちびまる子ちゃん』 で取りあげられ(ハコもアニメのキャラクターで登場)、話題になった。 ◆推薦曲◆ 「心だけ愛して」 この歌と「きょうだい心中」が映画『地獄』(これも題名が凄い)の挿入歌。 内容は重いが、胸を打つ。 |
ライブII 歌在りて (LP) |
1979/11 (キャニオン) |
'79年9月23/24/25/27/28日 銀座・博品館劇場でのライブ録音。 ライブの構成に沼田曜一、五木寛之、寺山修司が参加。 2枚組LP。 ジャケットのイラストは黒田征太郎。 民謡や五木寛之・寺山修司作詞の歌を聴くことができる貴重なライブ盤。 ◆収録曲◆ 島原地方の子守唄/ひえつき節/檜原ふるさと/望郷歌/こきりこ/花嫁人形/ソーラン節/佐渡おけさ/五木の子守唄/テンポイントの詩/ヨコハマ/ボロボロ/心の中は何かでいっぱい/日没/望郷/二丁目の子守唄/白い花/向かい風 ◆演奏陣◆ 笛吹利明(AG)・安田裕美(AG)・野田純(Fl) ◆注目曲◆ 「テンポイントの詩」 寺山修司作詞。名馬テンポイントを歌った いかにも寺山修司らしい世界。 「二丁目の子守唄」 こちらは五木寛之作詞。 『青春の門』のカオル(新宿二丁目の風変わりな娼婦)を思い起こさせる。 ◆推薦曲◆ 「心の中は何かでいっぱい」(作詞・作曲:ハコ) / 「檜原ふるさと」(作詞:三井要一/作曲:ハコ) 檜原村(東京都)を歌っている。 |
軌跡 (LP/CD) |
1980/7 (キャニオン) その後CD発売 |
現在もCDで入手可能な貴重盤。 それまでに発売されていたアルバムからの再収録曲が多くベスト盤的な内容ではあるが、未発表音源を含む。 ◆収録曲◆ 望郷/今日からは/きょうだい心中/気分を変えて/流れ酔い唄/飛びます/ヨコハマ/望郷歌/織江の唄/心だけ愛して ◆演奏陣◆ 笛吹利明(AG)・安田裕美(AG)・野田純(Fl) ◆注目曲◆ 「望郷歌」 前年『ライブII』でのライブ録音とは別のスタジオ録音。 初期の作品「望郷」とタイトルが似ているが、まったく違う歌。 ◆推薦曲◆ 「織江の唄」(作詞:五木寛之/作曲:ハコ) 映画『青春の門』の 挿入歌。 シングル盤でも発売されてヒットした。 |
歩いて (LP) |
1980/10 (キャニオン) |
「この一枚 この一曲(幻想旅行、幻想旅行II)のページでも触れたが、この時期『歩いて』『茜』『幻想旅行』『幻想旅行II』と、立て続けに傑作アルバムを出している。 このアルバムの魅力は、収録曲の良さもさることながら、生演奏に近い迫力ある録音。安田裕美・笛吹(うすい)利明のギター、八木伸郎のハーモニカも良し。 石黒ケイ(当時、ハコと同じ事務所に所属)、中島みゆき(同じレコード会社所属) がバック・コーラスに参加しているのもうれしい。 ◆収録曲◆ 夢/我が里/道を探せ/黒いバス/小さな海/歪み板/何もいらない/君は自由か/13の女の子/歩いて ◆演奏陣◆ 安田裕美(AG)・笛吹利明(AG)・八木伸郎(Hca) 他 ◆注目曲◆ 「道を探せ」 石黒ケイ・中島みゆき他がバック・コーラスで強力にサポート。 ♪道を探せ♪ というリフレインがその部分だ。 ◆推薦曲◆ 「夢」 のちのアルバム『ハコのお箱』('95年発売CD)にも収録されている。 明るい感じの名曲。 / 「小さな海」 横浜の埋め立てられていく運河を ♪こんなに小さいが ここが私の海♪ と歌う。 |
茜(あかね) (LP) |
1981/4 (キャニオン) |
それまでのアレンジャーとは違う人たちとの出会いから、ハコの新しい世界が誕生した。 記念すべきアルバム。 編曲:喜多郎、松井忠重、千野秀一、井上淑彦、福井峻(各2曲)。 和太鼓・尺八といった和楽器や、フルート・オーボエ・サックスなどの管楽器が効果的に使われていて、どれもみごとなアレンジである。 ◆収録曲◆ 夕日のふるさと/ごめんしてね/小さな星の中で/やすらいで/繰り言/何度めかのグッバイ/命隠すな/母のような子守唄/さらば良き時代/夢のおろろん ◆演奏陣◆ 笛吹利明(AG)・千野秀一(Kb)・坂田明(AS)・井上淑彦(TS) 他 ◆注目曲◆ このアルバムは全曲が注目曲と言いたい。 ◆推薦曲◆ 「母のような子守唄」 坂田明のアルト・サックスが参加。 ♪けれど私の歌を 母のようだと言った それは少しくやしいけれど 今はもう・・・ 歌うわ あなたに 母のような子守唄を♪ ハコの到達点を見る。 |
幻想旅行 (LP) |
1981/11 (キャニオン) |
半年後に発売された『幻想旅行 II』とセットと考えてよい。 80年代のハコの傑作。 この時期、ハコが全国ライブ・ツアーの際に体験したと思われる心象風景が、みごとに歌の世界として昇華されている。 このアルバム(幻想旅行)で歌われる土地が東日本、次作(幻想旅行II)が西日本であることからも、はじめから2枚セットで企画されていたのではないだろうか。 ◆収録曲◆ 幻想旅行/北北東/終点まで満員/東北・都/雪の道/サンクチュアリーへ/港の歌/さくら/歌は旅/旅路 ◆演奏陣◆ 安田裕美(AG)・吉川忠英(AG)・島村英二(Ds)・斉藤ノブ(Percussion) 八木伸郎(Hca)、他。 管楽器(Flute/Clarinet/Trumpet/Trombone/Tenor Sax) が多用されており、重厚なアレンジで聴かせる。 ◆注目曲◆ このアルバムも全曲が注目曲。 詳細は、「この一枚 この一曲」のページをぜひ参照していただきたい。 ◆推薦曲◆ 「雪の道」「サンクチュアリーへ」「歌は旅」「旅路」 |
幻想旅行 II (LP) |
1982/4 (キャニオン) |
『幻想旅行』よりさらにアレンジが凝っている。 深みのあるアルバム。 また、お国ことばが使われたり(「ばいばいことば」「あんたの大阪」)、その土地の伝統的な音楽要素が使われたり(「遠参り」)しているのも面白い。 ◆収録曲◆ スコール/ばいばいことば/海鳴り/あんたの大阪/ペンフレンド/港の景色/遠参り/若草山/幻想旅行 ◆演奏陣◆ 安田裕美(AG)・吉川忠英(AG)・渡嘉敷祐一(Ds)・斉藤ノブ(Perc) 他。 和楽器(和太鼓・しのぶえ・能管・大皮)が効果的に使われている。 ◆注目曲◆ 『幻想旅行』同様、全曲が注目曲。 詳細は、「この一枚 この一曲」のページを参照していただきたい。 ◆推薦曲◆ 「ばいばいことば」「港の景色」「若草山」 |
硝子の景色 (LP) |
1982/10 (キャニオン) |
このアルバムからジャケット写真が柔らかい雰囲気に変わり、イメージチェンジをはかったような気がする。 事務所とレコード会社の政策的な思惑ではないかと、ぼくは考えている。 また、前作『幻想旅行』を契機に、ハコの歌づくりに対する姿勢にもどこか〝吹っ切れた〟ような印象を受ける。 このアルバムから編曲に森一美が参加。 この後、森一美編曲のアルバムが多く なる。 ◆収録曲◆ ピノキオ/わたぼうし/荒野に shinkiro/自業自得/風の吹く日/マイ・灰スクール/気ままなランナー/姫鏡台/白い絵本/硝子の夕暮れ ◆演奏陣◆ 吉川忠英(AG)・笛吹利明(AG)・森一美(Kb)・後藤次利(B)・島村英二 (Ds) 他。 ◆注目曲◆ 「わたぼうし」 ♪フワーと わたぼうしのような私が 青い大きな空の ようなあなたに 一つ 浮かんでる♪ ハコのやさしい一面がよく出ている。 ◆推薦曲◆ 「硝子の夕暮れ」 |
風の色 (LP/CD) |
1983/2 (キャニオン) その後CD発売 |
編曲を惣領泰則、福井峻、瀬尾一三、後藤次利が担当。 アルバム・タイトルやジャケット写真から柔らかい印象を受けるが、収録曲はなかなかどうして〝骨〟のあるものが多い。 ◆収録曲◆ ヨコハマ・アンバランス/雨に唄えない/港OUT/男のウ井スキー/旅人形 ―リリア/二人の風/ララバイ横須賀/旅の人/結局忠告/オーディション ◆演奏陣◆ アルバム解説に記載なく、不明。 ◆注目曲◆ 「ララバイ横須賀」 '79年にシングル盤でも発売された(カップリングは「織江の唄」)。 港・横須賀を舞台にした佳曲。 「オーディション」 自らの体験を歌ったのでは、と思わせる瑞々しい感性の曲。 ◆推薦曲◆ 「男のウ井スキー」 洋酒会社のTVコマーシャルで使われていた。 '80年にシングル盤が出ている。 都会的センスの曲。 ♪あなたの息ほんのり いつものにおい 男のウ井スキーに 女はジェラシー♪ もう一曲 「旅の人」もいい(上記シングル盤「男のウ井スキー」のカップリング)。 |
ダージリン (LP) |
1983/9 (キャニオン) |
編曲を森一美がひとりで担当。 このアルバムも、『風の色』とともにこの時期の傑作と言える。 ◆収録曲◆ サマータイムが聞こえる/ダージリン/微笑を一杯/夜の囁き/本牧 750cc(ナナハン)/小さな質問/君の季節/'83の天使達/スケジュール/雪・ムラサキ ◆演奏陣◆ 森一美(Kb)・八木のぶお(Hca)、他。 ◆注目曲◆ 「サマータイムが聞こえる」 ジャズのスタンダード・ナンバーである「Summertime」を歌いこんだもの。 ♪サマータイム もう一度うたって 乾いたギターみたいに♪ 本家の「Summertime」を、その後、ライブ演奏会で歌うようになった。 ◆推薦曲◆ 「小さな質問」 アグネス・チャンへの提供曲。 じつに可愛らしい曲。 「雪・ムラサキ」もいい。 |
てっせんの花 (LP) |
1984/6 (キャニオン) |
編曲を森一美が担当(「町よ」を除く8曲)。 安田裕美(AG)が久々に参加。 テレビ・ドラマで使われた「町よ」がいい。 ◆収録曲◆ てっせん子守唄/水車の都/町よ/百人の私/もう一度/時の扉/ライライライ/くちなし/鍵とコイン ◆演奏陣◆ 森一美(Kb)・安田裕美(AG)・野田純(Fl)、他。 ◆注目曲◆ 「てっせん子守唄」 ♪うちはよ ふるさと 今でも好きよ♪ と、九州のお国言葉で歌う。 ハコの数ある〝子守唄〟の中でも、とくに情感溢れる一曲。 「水車の都」も、都会に住みながら故郷を思う心情が歌われていて、いい。 ◆推薦曲◆ 「町よ」 MBS・TBS系列で放映された「終末だけの恋人」の主題歌。 明るい曲調で ♪ヘイヘイ 町よ♪ と軽快に歌う。 「てっせん子守唄」とカップリングでシングル・カットされた。 |
光る夢 (LP/CD) |
1985/5 (ポリドール) その後CD発売 |
編曲を森一美、安田裕美、篠原信彦、青木望の4人が担当。 ハコ・ファンには説明不要だが、念のため、森一美も安田裕美も男性である。 なお、このアルバムからポリドールレコードに移籍。 ◆収録曲◆ 祭りの女/He Who Me/一人静/私の部屋/いいことないけど/一人の旅/海のA/にらめっこ/光る夢 ◆演奏陣◆ 森一美(Kb)・吉川忠英(AG)・安田裕美(AG)・島村英二(Ds)、他。 ◆注目曲◆ 「祭りの女」 ♪祭りがよ 好きだから 帰って来るさと 言ったじゃないの♪ 故郷の祭囃子が聞こえてくるような曲。 ◆推薦曲◆ 「にらめっこ」 これも、都会生活に馴染めず故郷を思う歌。 ♪故郷 恋しいと 泣いたら 負けね ♪意地を張りながら にらめっこ 愛する 人たちと♪ しんみり歌うこの時期のこういう歌も、ハコらしくて好感が持てる。 |
時は流れて (LP/CD) |
1985/11 (ポリドール) その後CD発売 |
編曲を森一美、石川鷹彦、青木望の3人が担当。 プロデュースを的場正敏とハコ自身が担当。 翌'96年のライブ・アルバム『私の幸せ』を最後にアルバム発表が中断されたが、 その前に発表された傑作。 次の『なわとび』と共に、この時期のベストと言える。 アルバム・ジャケットも大人っぽくて、いい雰囲気だ。 ◆収録曲◆ 悲想/TELL A LIE/ミス・ミス/霧雨の街/ロードレース/時は流れて/ワルツの猫/紫の人/挨拶/夢の川 ◆演奏陣◆ 笛吹利明(AG)・安田裕美(AG)・島村英二(Ds)・風間文彦(Acc)、他。 ◆注目曲◆ 「霧雨の街」 「ロードレース」男女の機微がみごとに歌われている。 タイトル曲 「時は流れて」も、もちろんいい。 ♪時は流れて 私の手は こんなに しなやか♪ ゆったりとした曲調で心にしみる。 ◆推薦曲◆ 「悲想」 ハコらしい〝都会〟と〝ふるさと〟の対比を歌ったもの。 ♪都会の草花と同じ名前の ふるさとの草花は やはり 仲間ですか♪ ♪それも運命 それが運命♪ このリフレインが聴きどころ。 |
なわとび (LP/CD) |
1986/6 (ポリドール) その後CD発売 |
プロデュースをハコ自身が、サウンド・プロデュスと編曲を森一美が担当。 ご覧ください、このジャケット写真。 なんともほのぼのとしたムード。 LP/CD共に、ジャケット裏にはハコの写真も。 収録曲はいずれも完成度の高い ものばかりである。 今もライブで歌われる曲が多い。 ◆収録曲◆ 着物/稲の花/夜明まで/あとの祭り/なわとび/夢色電車/風旅行/風の街/ことば/空へ ◆演奏陣◆ 森一美(Kb)・加藤達夫(AG)・宮下恵輔(B)・北村健太(Ds)、他。 石黒ケイ・大塚Kー助がコーラスで参加。 ◆注目曲◆ 「着物」 ほんのりとした〝色気〟のようなものが感じられる。 ♪薄紅色した口紅引いたら・・・ ♪半襟刺繍は小さな花です・・・ ♪姿見覗いて襟元直して・・・ 最後に ♪着物の柄なら旅立つ鳥 この鳥は私 と歌う毅然としたところが、ハコの魅力でもある。 「夢色電車」「空へ」も、いい。 「稲の花」には、幼い頃、九州で祖母が見せてくれた稲の花(ほんとうに数分間だけの花だという)にまつわる思い出が込められている。 いい歌だ。 ◆推薦曲◆ 「なわとび」 これもハコらしい〝ふるさと〟の歌。 こどもの心を持ったまま大きくなったのが、山崎ハコという歌い手だと、ぼくは思う。 ♪海でもないのに 大波小波 大人になるほど 寄せてくる♪ ♪うちは 波に 負けんというた♪ ♪恋は 波に 負けんと いうた♪ ここでも九州のお国言葉が効果的。 |
私の幸せ (LP/CD) |
1986/11 (ポリドール) LP/CD 同時発売 |
'86年9月8日/9日の2日間、FM東京ホールで開かれたコンサートのライブ録音。 このコンサートに、ぼくは両日聴きに行ったので、思い入れの多いアルバムだ。 事前に事務所から送られて来た案内では「最後の弾き語りのステージをライブ・レコードとして残したい」とあり、しばらく演奏活動を休止すると言われていた。 ハコにとって、苦難の時期だったようだ。 このアルバムはLPとCDが同時発売されたが、収録曲が微妙に違う。 ◆収録曲(LP)◆ 望郷/橋向うの家/うちと一緒に/てっせん子守唄/なわとび/桜/舞扇/旅路/気分を変えて/私の幸せ (10曲) ◆収録曲(CD)◆ 望郷/橋向うの家/うわさによれば/うちと一緒に/てっせん子守唄/桜/舞扇/なわとび/気分を変えて/私の幸せ/さらばよき時代 (11曲) 【 CDの方がお得感があるが、LPには「旅路」の貴重な録音あり 】 ◆演奏陣◆ 森一美(P/Kb)・加藤達夫(AG)・小角幸代(Kb)。 ◆注目曲◆ 「旅路」 『幻想旅行』収録の名曲。 ライブ演奏なので、ひと味違う。 「うわさによれば」 アルバム未収録曲。 ハコとも交流のある、三上寛への提供曲である(三上寛『Baby』に収録)。 ♪うわさによれば 透きとおる里の川 白い腹見せて ぷかり 魚・・・ ♪うわさによれば 幼なじみのあの人 指きりも何も どうやら 夢・・・ ♪里に住むには 井戸端を蹴っていける人か 耳をふさぐか あとは 井戸端を 買い取ること・・・♪ 三上寛の歌唱もいいが、ハコ自身による歌もさすが。 また、「さらば良き時代」はアルバム『茜』に収録されているが、貴重なライブ録音。 ◆推薦曲◆ 「私の幸せ」 これもアルバム未収録曲のはず。 ♪もう 何もかも 捨てていくんだ 空の彼方 雲の果て ・・・ 飛んで ゆけ ゆけ ゆけ 夢なんか♪ このエンディングの思いっきりの良さが、ハコの魅力だ。 |
SA・SU・GA 流石 (CD) |
1990/2 (トーラス) |
前作から約3年ぶりに制作・発売された久々のアルバム。 意欲作である。 このアルバム発売まで、ライブ活動もほとんどしていなかったようだ。 ぼくが唯一記憶しているのは、'88年6月7日に横浜・関内ホールで行なわれた 「横浜在住留学生援助基金チャリティーコンサート」に出演したことである。 石黒ケイ、エディー蕃、それに〝INGRY MONGRY〟という若者のバンドが出演。 エディー蕃は「ヨコハマ・ホンキートンキー・ブルース」(ハコもライブでよく歌う)の作曲者。 石黒ケイは当時、ハコと同じ事務所に所属。 このアルバムはトーラスレコードから発売され、ハコの健在ぶりをアピール。 コンサート活動も復活した。 ◆収録曲◆ ブリキのマーチ/黒い翼の天使/ANOU/Don't cry my love/ベンジャミン・パラダイス/硝子のピノキオ/霧の朝/さ・す・が/城/夢荒野 ◆演奏陣◆ アルバム解説に記載なく、不明。 編曲は森一美。 ◆注目曲◆ 「ANOU」 シングル・カットされ(CD)発売された。 〝深夜のコンビニ〟〝深夜のファミレス〟など、都会的な歌詞で、孤独な若者の心情を歌う。 アルバム・ジャケットを含め、イメージ・チェンジを図ったようだ。 ハコの新しい歌の世界が垣間見える。 「Don't cry my love」「硝子のピノキオ」「霧の朝」「さ・す・が」「夢荒野」にも、ハコの〝言いたいこと〟がよく出ていると思う。 ◆推薦曲◆ 「ベンジャミン・パラダイス」 〝ベンジャミン〟とは、アルバム・ジャケットにも見えている観葉植物。 都会の一人暮らしを軽く柔らかいタッチで歌ったこの曲が、ぼくは好きだ。 |
日本詩集 ~遠い町 遠い空~ (CD) |
1990/4 (トーラス) |
前作と同じトーラスレコードから発売された、唱歌・童謡集。 五木寛之作詞/ハコ作曲、石川県立金沢辰巳丘高等学校の学生歌「友を送る歌」 が収録されている。 → 石川県立金沢辰巳丘高等学校 http://www.ishikawa-c.ed.jp/~tatsuh/ ※ この高校の図書室には「五木寛之文庫」(五木寛之寄贈図書コーナー)があるという。 《 同校の上記サイト「入学案内」ページより 》 ◆収録曲◆ この道/赤とんぼ/叱られて/待ちぼうけ/村祭/浜千鳥/月見草の花/赤い靴/青い目の人形/月の砂漠/花かげ/花嫁人形/平城山/友を送る歌 ◆演奏陣◆ アルバム解説に記載なく、不明。 編曲は森一美と小野崎孝輔。 ◆注目曲◆ ハコの歌う日本唱歌・童謡は、どれも一聴の価値あり。 ◆推薦曲◆ 「友を送る歌」 歌詞に出てくる〝カリヨンの鐘〟は同校のシンボル 的な存在。 いい歌だ。 |
流行歌が 聞こえる (CD) |
1991/12 (BMGビクター) |
「流行歌」に〝はやりうた〟とルビが振ってある。 全曲、森一美の編曲。 都会的なムードの〝ハコ節〟が聴ける。 ◆収録曲◆ ベイシティを流れて/港まで/あばずれ/AGAIN TO ME/セイディア/BAND/元気か/時代にはぐれて/親友みたいに/スクリーン ◆演奏陣◆ 森一美(P/Kb)、SAM HAYAKAWA(AG/EG)、他。 ◆注目曲◆ 「ベイシティを流れて」 ◆推薦曲◆ 「AGAIN TO ME」 ♪あ~ あなたの腕につかまり あ~ 同じ景色を 見ていた あの日と同じ気持ちになれるよね♪ 優れたラブ・ソング。 |
メンフィスまで (CD) |
1992/5 (BMGビクター) |
前作と同じBMGビクターから発売された、ブルース色の濃いアルバム。 森一美他による編曲。 ジャケット写真から窺えるように、アメリカ的なムードで統一されている。 とは言っても、やはり〝ハコ節〟が濃厚な意欲作。 ◆収録曲◆ メンフィスまで/ブラック・テトラ/HOLIDAY/ LOCO-MOTION,FARMER/蛍/風来BOY/ミッドナイト・カウボーイ/ブギウギ・ハウス/エイリー・アン/Blue Earth/LONELY ROAD ◆演奏陣◆ 森一美(P/Kb/etc)、吉川忠英(AG/12G)、島村英二(Ds)、八木のぶお(Hca)、他。 アレンジとバックの演奏がいい。 ◆注目曲◆ 「LOCO-MOTION, FARMER」 ハコには珍しいアップ・テンポの曲で、金管のバックが洒落ている。 「風来BOY」も、軽快なロック・サウンド。 「蛍」と「HOLIDAY」はシングル・カット発売された。 ◆推薦曲◆ 「メンフィスまで」 ♪メ~ンフィ~スま~で 連れて行ってよ Baby♪ で始まる、ハコのブルース。 また「LONELY ROAD」は感動的。 |
十八番 (CD) |
1994/9 (ビクター) |
初めてのカバー曲集。 「十八番」は〝おはこ〟と読ませるのだろうか。 '94年「第37回日本レコード大賞アルバム企画賞」受賞作。 編曲は笛吹利明が一人で担当。 収録曲はどれも、昭和歌謡の名曲ばかり。 「ハコが歌うとこうなるぞ、どうだ、まいったか」という感じである。 ◆収録曲◆ アカシアの雨がやむとき/今夜は踊ろう/みんな夢の中/上を向いて歩こう/再会/東京ブギウギ/圭子の夢は夜ひらく/さらば恋人/本牧メルヘン/時の過ぎゆくままに ◆演奏陣◆ 笛吹利明(AG)、八木のぶお(Hca)、他。 ◆注目曲◆ すべて注目曲。 ◆推薦曲◆ 「アカシアの雨がやむとき」「東京ブギウギ」 |
私が生まれた日 (CD) |
1995/5 (ビクター) |
映画『愛の新世界』('94/監督:高橋伴明)の挿入歌「私が生まれた日」を収録。 この映画の音楽を山崎ハコと〝かしぶち哲郎〟が担当。 アルバムの編曲は笛吹利明。 ◆収録曲◆ 未来の花/私が生まれた日/都会の小鳥/夏に来た子/空と風のように/三日月/天使の微笑み/夕陽/ショーウィンドゥ/歩道橋 ◆演奏陣◆ 笛吹利明(AG)、八木のぶお(Hca)、他。 ◆注目曲◆ 「未来の花」「三日月」「歩道橋」 ライブでも歌う。 ◆推薦曲◆ 「私が生まれた日」 (「天使の微笑み」と一緒にシングル・カット) ♪生まれたその日は どんな花が咲いていたの ・・・♪ ♪・・・ 私のルーツは 愛よ そうよね ・・・♪ 人生を無条件に肯定しているこの歌詞は、嬉しい。 |
ハコのお箱 (CD) |
1995/9 (ビクター) |
自作曲のセルフ・カバー集。 デビュー後20年たって自信に溢れた歌いっぷりが聴ける。 アレンジに〝けれん味〟がなく、伴奏陣のサポートもよい。 編曲は、武川雅寛、安田裕美、吉川忠英の3人が担当。 ※ 収録曲目の後ろにカッコ書きでオリジナル・アルバム名を記す。 ◆収録曲◆ 望郷(飛びます)/橋向こうの家(飛びます)/ヨコハマ(流れ酔い唄)/歌いたいの(綱渡り)/白い花(綱渡り)/冬の東京(アルバム未収録・裕木奈江への提供曲)/気分を変えて(飛びます)/綱渡り(綱渡り)/水車の都(てっせんの花)/織江の唄(軌跡)/夢(歩いて)/私が生まれた日(私が生まれた日)/【ボーナス・トラック】 呪い(人間まがい) ◆演奏陣◆ 安田裕美(AG)、吉川忠英(AG)、武川雅寛(Violin)、他。 ◆注目曲◆ すべて注目曲。 ◆推薦曲◆ 「夢」 安田裕美・吉川忠英のダブル・ギターと、エルトン永田の ハモンド・オルガンの伴奏で歌う、このアルバムの白眉(ぼくの好みでは)。 「冬の東京」も、裕木奈江の歌とはまた違う魅力がある(ギター伴奏は上の二人)。 安田裕美のギター、ウッド・ベース、フルートの伴奏で歌う「白い花」も秀逸。 このアルバムは、収録曲すべてを〝推薦曲〟としたいほど、どの演奏もよい。 |
唯心 (CD) |
1996/6 (ビクター) |
「唯心」と書いて〝ゆいしん〟と読む。 「唯物論」「唯心論」の「唯心」である。 全10曲、他人の詞にハコが曲を付けるという、初めての試み。 編曲は、武藤祐二、安田裕美、吉川忠英の3人が担当。 ※ 収録曲目の後ろにカッコ書きで作詞者を記す。 ◆収録曲◆ 夏の挽歌(売野雅勇)/たとえばジャニスのように ~ロマンスの色~ (湯川れい子)/五月の薔薇(荒木とよひさ)/回転木馬(荒木とよひさ)/時計(大津あきら)/口笛の歌(えのきどいちろう)/ちぎれ雲(吉岡治)/外は雪が(大津あきら)/老女の夢(荒木とよひさ)/鴎島(吉岡治) ※ 夏の挽歌の「挽歌」には、ELEGYのルビ。 鴎島のカモメは旧字。 ◆演奏陣◆ 安田裕美(AG)、吉川忠英(AG)、武藤祐二(EB/Synthe)、島村英二 (Ds)、裕木奈江(口笛:口笛の歌)、他。 ◆注目曲◆ 「夏の挽歌」 「たとえばジャニスのように」 「ちぎれ雲」 ◆推薦曲◆ 「口笛の歌」 ♪嘘ついた口で 口笛ふくのさ ・・・♪ ハコの自作詞 では考えられない歌の世界。 吉川忠英のアレンジとギター伴奏がいい。 このアルバムも、収録曲すべてを〝推薦曲〟としたいほど完成度が高い。 |
希望 (CD) |
2000/12 (東芝EMI) |
日本TVの番組「電波少年」の〝箱男〟のテーマ曲としてハコが作った歌。 TV番組では室井滋の歌が使われたが、このシングルには室井箱(滋)バージョンとハコが歌っているバージョンの2種類が収録されている。 同じ歌でも歌い手やアレンジによってこうも違うものかと思うほど、二人の個性の違いが感じられる。 ◆収録曲◆ 希望(歌/室井箱)/希望(歌/山崎ハコ)/ 希望(室井版カラオケ)/希望(ハコ版カラオケ) ♪淋しい夜には あなたと話がしたい 今日は こんなことがあって へこんだボールなんだ・・・ ♪なんとか まあるく ごまかし歩いてるけど それが 私らしいのかって 言われると困るけど・・・ 〝希望〟というタイトルがぴったりの、淋しい人たちへの応援歌。 |
飛びます・・・17歳 (CD) |
2001/11 (ミュー音楽出版) |
デビュー当時(17歳の頃)に録音されていて未発表だった曲目と、名曲「飛びます」の未発表バージョンを収録したミニ・アルバム。 「男と女の部屋」は阿久悠の作詞。 それ以外は、ハコの作詞・作曲。 17歳の少女の歌声とは思えないほど、円熟した歌唱を聴かせる。 ブックレットのモノクロ写真がいい。 ◆収録曲◆ 許されざる恋/捨てた友達/飛びます/男と女の部屋 |
Dear My Songs (CD) |
2001/12 (キャニオン) |
山崎ハコ初監修(選曲・曲順・解説)によるベスト・セレクション。 2枚組、32曲。 現在では入手困難なアルバムやシングル盤から多数選曲されていて、貴重な音源と言える。 それぞれの歌に込められたハコの想いが伝わってくる、ハコ自身によるブックレット解説もありがたい。 いい文章なので、勝手ながら引用させていただく。 ― ここに選んだ歌は、全て私の大好きな歌であり、今、私がいるのは、こんな歌達に支えられていたのに他ならないということに気付きます。私自身が慰められたり、叱られたり、応援されたりしていたのだと。本当にありがとうね。 ― このディスコグラフィーでぼくが推薦している歌も、数多く収録されている。 最近ハコのファンになった多くの方々に聴いていただきたい。 ◆収録曲◆ (disc1) 望郷/橋向こうの家/ひとり唄/うちと一緒に/白い花/ヨコハマ/水割り/向かい風/ききょうの花/帰ってこい/綱渡り/呪い/きょうだい心中/心だけ愛して/気分を変えて/サヨナラの鐘 (disc2) 織江の唄(シングル・バージョン)/ばいばいことば/流れ酔い唄(シングル・バージョン)/さくら/旅路/てっせん子守唄/旅の人/水車の都/わたぼうし/ララバイ横須賀(シングル・バージョン)/ヨコハマ・アンバランス/ペンフレンド/歩いて/夢/飛びます/今日からは |
旅の終りに (CD) |
2002/8 (All Energy Records) |
五木寛之原作・脚本、前進座公演「旅の終りに」の主題歌、挿入歌を収めたミニアルバム。 ハコの歌は2曲収録されている。 この芝居は、中村梅雀が高円寺竜三の役で主演。 前進座創立七十周年記念特別公演として、2001年から2004年にかけて全国を巡回した。 山崎ハコは、安田裕美と共にこの芝居に出演している。 ハコの役は、金村トシエ(本名・金清淑)という在日朝鮮・韓国人子女で、歌手デビューを夢見て九州から上京し、高円寺竜三のオーディションを受ける。 安田裕美のギター伴奏で、実際にステージ上で生演奏した。 ぼくは、2004年1月3日に吉祥寺前進座劇場での公演を見て感銘を受けた。 中村梅雀は、自らエレキ・ベースを演奏し、梅雀バンドというバンドも持っている人だが、この舞台共演が縁で、ハコといっしょに演奏する機会もできた。 劇団前進座 http://www.zenshinza.com/ ◆収録曲◆ こころの花(山崎ハコ)/旅の終りに(小松原たけし)/旅の終りに(インスト)/織江の唄(山崎ハコ)/こころの花(インスト) ※ インスト:インストゥルメンタル、いわゆるカラオケ・バージョン 「こころの花」は、ハコのオリジナル曲「白い花」(アルバム『綱渡り』収録)に五木寛之があらたな歌詞をつけたもの。 このアルバムでの編曲・伴奏は安田裕美である。 |
BEST (CD) |
2002/8 (キャニオン) |
既発売アルバムからのベスト・セレクション。 『幻想旅行II』収録の「スコール」が入っている他、今では入手困難なアルバムの曲もあり、貴重である。 「二人の風」「オーディション」(『風の色』収録)がいい。 ◆収録曲◆ 歌いたいの/望郷/織江の唄/ひまわり/白い花/ヘルプ・ミー/二人の風/オーディション/スコール/本牧750cc(ホンモクナナハン)/ヨコハマ/あの海に/呪い/桜の日/サヨナラの鐘/気分を変えて |
やさしい歌 (CD) |
2002/8 (徳間ジャパン) |
ひさびさの新曲マキシ・シングル。 3曲収録。 まさに〝やさしい歌〟心が暖まる、いい歌である。 「流氷岬」は、1981年に北原ミレイに提供した「納沙布岬」を自ら歌ったもの。 「天の川で」もいい。 ◆収録曲◆ やさしい歌/天の川で/流氷岬/やさしい歌(インスト)/天の川で(インスト)/流氷岬(インスト) ※ インスト:インストゥルメンタル、いわゆるカラオケ・バージョン 北原ミレイが歌う「納沙布岬」のEPレコード(1981/10・SMS RECORDS)のジャケットが左下。 上村一夫のイラストが実にいいので掲載した。 このレコードのカップリングB面の曲「さいはてへ」も、ハコの作品。 編曲は二曲とも竜崎考路。 北原ミレイの歌唱も素晴らしい。 |
刹那の夢 (CD) |
2004/2 (徳間ジャパン) |
マキシ・シングル。 2曲収録。 劇団前進座「まんがら茂平次」という芝居(時代劇)の主題曲。 前進座の演出家・高木康夫氏から台本を渡され、「この中にシャボン玉が出てくる場面があります。そこに是非、ハコさんの歌が欲しいのです!」と、強い要請を受けて作った歌だという。 ハコが最近ライブで好んで歌っている「稲の花」の新録音も収録されている。 ◆収録曲◆ 刹那の夢/稲の花/刹那の夢 ~劇場Version~/ 刹那の夢(インスト)/稲の花(インスト) ※ インスト:インストゥルメンタル、いわゆるカラオケ・バージョン ♪ 小さな花が咲き 風に揺れてた どこまでも青い空 追いかける子供 ・・・ ♪ 高く高く上がれ 夢のシャボン玉 ・・・ 「刹那の夢」は、いかにもハコらしい、大人の童話というような優しい風情の曲。 |
▲ このページの先頭へ | |
( 2005/2/26 ひとまず完成 ) |