なぜかわからないが、一年ほど前からアイヌの人たちの歴史や文化に強く惹(ひ)かれているのである。
きっかけは、一冊の本、イザベラ・バードの 『日本奥地紀行』 だったと思う。
考えてみると、ぼくは北海道に生まれ育ち幼い頃からアイヌの人たちを身近に感じていたはずなのに、これといった記憶のないのが不思議だ。 強い関心を持っていなかったのだろうか。
ことに、20代前半に北海道を離れて東京に移住してからは、自分には無縁の世界だと思っていたフシがある。
これが正直なところである。
たとえば「二風谷ダム」の建設問題にしても、とくに気にかけていなかった。 今は、そんな自分が恥ずかしい。
このコーナーでは、これまでに読んだ書籍、聴いた音源、調べた資料などについて、少しずつ触れていきたい。
また、自分が感じたこと、思ったことも書き綴ってみたい。
掲載する資料は、できるだけ自分で内容を確かめたものだけにしたいが、手元にあっても、まだよく読んでいなかったり、聴き込んでいないものも多い。 したがって、あらたに気づいたことは、そのつど追記していくつもり。
ぼくのアイヌ理解は現在進行形で、アイヌの人たちの文化や生活、歴史などについて、まだまだ理解不足だと感じている。 時として、とんでもない思いちがいや、それはおかしいよ、ということがあるかもしれないが、それも進行中の「学習成果発表」としてご容赦願いたい。
ご指摘があればすなおに受けとめ、まちがいを認めたときはすぐに訂正していくつもりである。
なにやら初めから弁解が多いが、気負ってみても先が続かなくなりそうなので、気ままにやっていこうと思う。
それにしても、どうなることやら・・・。
なお、例によって、お名前をとりあげる方々の敬称を省略させていただくことにする。( 2005/3/27 - 4/16 記 ) |